~~~たかがハサミ、されどハサミ~~~
いきなりですが、ちょっと想像してみてください。
あなたは長年の念願が叶い、ある新事業の新店舗をオープンすることになりました。開店するにあたり、来賓の方々を招待して開店記念の式典を華やかに開催します。式典ではクライマックスにテープカットをして盛り上げます。
さて、テープカットの準備にはテープ、ポール、テープカット用のハサミなどがありますが、ここでは一例としてハサミの準備について考えてみましょう。
では、テープカット用のハサミを用意しましょう。
はい、ハサミです。準備完了。これでテープカットはできますね。
でも、式典にしてはちょっと無造作すぎますね?
では、お盆に乗せてみましょう。
少し落ち着きましたね。
けれども一生に一度かもしれない祝いの場にしてはなんだか味気ない気がしませんか?
祝い事ですから紅白のリボンを付けてみたらどうでしょう?
華やかさが出てとても良い感じになりました。
いかがですか? ちょっとしたことでこんなに雰囲気が変わります。お盆に乗せてリボンを付けるだけで記念式典という感じがしますね。
これでようやくハサミの準備ができました。
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さて、これで完成でも良いのですが、我々でしたらここにもうひと工夫を加えます。
お盆に紫の袱紗を敷きました。
これだけでグッと格が上がった感じがしませんか?
こうすることでテープカットをする方はさらに気持ちが引き締まり、同時に参加者の気持ちもさらに盛り上がるでしょう。
式典を成功させるためには、参加者の方々に感動していただくこと、喜んでいただくことが不可欠ですね。そのためには開催する側のあなたが式典の主旨をきちんと理解し、気持ちを込めて最良のものを準備するという意識を持つことがとても大事です。
ただ単にモノを準備するのではなくそこに思いを乗せること。その思いは参加者に伝わり、それがその場の雰囲気を作り上げていくのです。
たかがハサミされどハサミ、なのですね!
令和元年11月 藤原 宣雄