イベント考ラム(コラム)

イベントを創るということ

イベントには神事や式典、感謝祭などいろいろありますが、そもそもイベントを創るとはどういうことでしょうか?

ここで、当社を立ち上げて間もない頃に手掛けたあるイベントの話をしましょう。

それは、ある記念行事の中で神楽を披露するのでその設営をして欲しいというご依頼でした。
実は、当時、主催者側も神楽を行うイベントは初めてということで、ある意味、皆が手探りの状態でした。
ですからスムーズに事が運ぶように時には設営以外のこともサポートしながら準備を進めていきました。予測される問題や困難に対しては、それぞれ担当の仕事をしながらみんなで解決の道を探っていく。そうして本番に向けて徐々に気持ちも準備もまとまって形になっていくという感覚ですね。

そうして迎えた本番では今までにない新鮮な体験をしました。
踊り終わった演者は舞台裏に来るなり疲れ切って倒れ込むのです。しかし次の出番が来るとすっくと立ち上がって舞台に向かい、再び力強く踊るのです。そしてそれに呼応する観客の興奮と大きな拍手。
この時、この仕事を引き受けて本当に良かったと思いました。この日のこのイベントのために試行錯誤しながら一所懸命に作り上げてきたその思いがイベントの空気感を作り、それが演者に伝わり、観客にも届いたと感じられたのです。

このような感覚は大なり小なり皆さんも経験した事があるのではないでしょうか?
たとえば、主催やスタッフ側としては学生のころの文化祭。
それぞれ担当することは違っても文化祭という目的に向かって気持ちを一つにし、みんなで協力し合って創り上げませんでしたか?
そして本番当日はお客さんにも喜んでもらう事ができ、すべてが終わった時には感極まってみんなで涙したかもしれませんね。
観客側としては、たとえばコンサートや演劇を観て盛大な拍手をし続けたことはありませんか?そんな時、まわりとの一体感を感じませんでしたか?

イベント成功の鍵の一つは、どれだけみんなと感動を共用できたかだと思います。
特定の誰か、例えば主催者だけ、あるいは裏方スタッフだけ、演者だけ、観客だけなど、一部の人が満足を得られればそれで良いのでしょうか?

理想的な形は、主催者、裏方スタッフ、演者から観客まで、そのプロセスに関わるすべての人が心を一つにし、共に感動しあえた時、そのイベントは真に大成功したと言えるのではないでしょうか。

今後は、イベント成功の理想形に近づけるための、当社ならではの心得や心がけていることについてお話ししていきましょう。

令和3年4月 藤原 宣雄


香川高松のイベント運営・企画支援会社ふじイベントサービスが、これまでに手掛けてきたか数々のイベントから学んだ経験とノウハウを、代表 藤原 宣雄の目線で語ります。
イベント主催者や、イベントに関わる様々な関係者にとって、何かの参考になれば幸いです。


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